目次
- ストレージ媒体マトリクス
- メディア別の転送速度・コスト一覧
- 単位の違いと表示のポイント
- ギガビット (Gb) とギガバイト (GB) の違い
- 通信速度とファイル容量の使い分け
- イメージしやすい例
- ポイント(b/B の違いと換算式)
- 通信インターフェースマトリクス
- USB 規格
- Thunderbolt 規格
- イーサネット規格
- Fibre Channel (SAN)
- InfiniBand
- Cellular (WAN)
- Wi-Fi 規格
- 導入事例
- 事例 1:中規模企業の部門別ファイルサーバー
- プロジェクト概要
- 導入期間
- 導入費用
- 担当者の作業
- 経営者視点
- 事例 2:金融系メインフレームのバックアップ基盤
- プロジェクト概要
- 導入期間
- 導入費用
- 担当者の作業
- 経営者視点
- 事例 3:多拠点コラボのクラウド DaaS 用共有領域
- プロジェクト概要
- 導入期間
- 導入費用
- 担当者の作業
- 経営者視点
- 事例 4:AI 解析高速化の HPC クラスタ
- プロジェクト概要
- 導入期間
- 導入費用
- 担当者の作業
- 経営者視点
- 事例 1:中規模企業の部門別ファイルサーバー
- まとめ
企業が導入する際に気になるのは、機器の容量とコストだと思いますが、実際に導入後に思うようなスペックが得られない場合があります、事前に知っていればもっと良い選択ができたと後悔をして、当社にご相談を頂くことが多い機器の転送速度と費用対効果を表示しました。
1. ストレージ媒体マトリクス
| メディア | 規格・インターフェース | 転送速度ギガビット/ギガバイト | コスト/TB |
|---|---|---|---|
| テープメディア | LTO-6 | 1.28 Gbit/s (0.16 GB/s) | 約1,305 円 |
| LTO-7 | 2.40 Gbit/s (0.30 GB/s) | 約1,300 円 | |
| LTO-8 | 2.88 Gbit/s (0.36 GB/s) | 約 738 円 | |
| LTO-9 | 3.20 Gbit/s (0.40 GB/s) | 約 675 円 | |
| ハードディスク | Ultra320 SCSI | 2.56 Gbit/s (0.32 GB/s) | 約2,100 円 |
| SAS 3.0 (12 Gbit/s) | 12.0 Gbit/s (1.50 GB/s) | 約2,100 円 | |
| SATA III (6 Gbit/s) | 6.0 Gbit/s (0.75 GB/s) | 約2,100 円 | |
| SSD | SATA III | 6.0 Gbit/s (0.75 GB/s) | 約14,250 円 |
| NVMe PCIe Gen4 ×4 | 58.4 Gbit/s (7.30 GB/s) | 約14,250 円 | |
| SDカード | UHS-I | 0.83 Gbit/s (0.104 GB/s) | 約10,500 円 |
| UHS-II | 2.50 Gbit/s (0.312 GB/s) | 約10,500 円 | |
| UHS-III | 5.00 Gbit/s (0.624 GB/s) | 約10,500 円 | |
| SD Express (PCIe 3.0×1) | 7.88 Gbit/s (0.985 GB/s) | 約10,500 円 | |
| microSD Express (PCIe 4.0×2) | 31.5 Gbit/s (3.94 GB/s) | 約37,500 円 | |
| USBメモリ | USB 3.0 (5 Gbit/s) | 5.0 Gbit/s (0.625 GB/s) | 約65,625 円 |
| NAS (4台構成想定) | RAID 5 | 5.20 Gbit/s (0.65 GB/s) | 約2,805 円 |
| RAID 6 | 3.60 Gbit/s (0.45 GB/s) | 約4,200 円 | |
| ストレージクラスメモリ (SCM) | Intel Optane DC Persistent Memory | 160 Gbit/s (20 GB/s) | 約750,000 円 |
| オンプレ系オプティカル | Sony ODC5500R (Gen 3 Cartridge) | 3.0 Gbit/s (0.375 GB/s) | 約5,045 円 |
| クラウドオブジェクトストレージ | AWS S3 Standard | 25 Gbit/s (3.125 GB/s) | 約3,450 円/月 |
| Azure Blob Storage (Hot Tier) | Ingress 60 Gbit/s (7.5 GB/s) Egress 50 Gbit/s (6.25 GB/s) | 約2,760 円/TB・月 | |
| Google Cloud Storage Standard | 200 Gbit/s (25 GB/s) | 20 USD/約3,000 円/TB・月 |
2. 単位の違いと表示のポイント
情報工学研究所のわかりやすい説明
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単位の違い、8倍違う2つの単位
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ギガビット (Gb):ビット(bit)を単位とし、1 Gb = 10^9 bit(1,000,000,000 bit)
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ギガバイト (GB):バイト(Byte)を単位とし、1 B = 8 bit なので 1 GB = 8 × 10^9 bit
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通信会社が表示するのは「ギガビット (Gb/s)」
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インターネット回線の速度は「Gbps(ギガビット毎秒)」で表記
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例:1 Gbps = 毎秒1ギガビット = 約125 MB/s(メガバイト毎秒)
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ファイルサイズやデータ容量は「ギガバイト (GB)」
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パソコンやスマホ上でのファイルサイズ表示は「GB」
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例:写真が5 GB、動画が20 GB、といった形
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なぜ違うのか?
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通信速度を大きな数値でわかりやすく見せるために「ビット」で表記
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ファイル容量は人間が扱いやすい「バイト」で表示
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イメージしやすい例
| 項目 | 単位 | 表示例 | 説明 |
|---|---|---|---|
| ネット回線速度 | Gbps | 1 Gbps | 毎秒1ギガビット(約125 MBを1秒で送受信) |
| ダウンロードした動画 | GB | 4 GB | ファイル全体の大きさ |
| データ通信容量 | GB | 月間5 GBまで | スマホプランの上限など |
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ポイント
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「b」と「B」の違い:小文字の b = bit、大文字の B = Byte
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換算:1 B = 8 b → 1 GB = 8 Gb
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通信会社の「1 Gbps」は、理論上毎秒125 MBを転送できるスピードを意味しますが、実際はプロトコルのオーバーヘッドなどでこれより少し下回ります。
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このように、通信速度はギガビット (Gbps)、ファイルやデータ容量はギガバイト (GB) で表示され、人間には後者のほうが実感しやすいため使い分けられています。また、ビットとバイトは8倍の違いがありわかりずらいです、また通信速度の予測・設計の段階で、通信が込み合っていたり長距離の場合の損失を考えると単純に計算するのではなくて20倍30倍のディレイを考慮して設計することが安全対策となります、特にインターネットを介した場合にはさらにバッファーをとることが重要です。
3. 単位の違いと表示のポイント
通信インターフェースマトリクス
| インターフェース | 規格 | 転送速度 |
|---|---|---|
| USB | USB 2.0 (480 Mbit/s) | 0.48 Gbit/s (60 MB/s) |
| USB 3.0 (5 Gbit/s) | 5.0 Gbit/s (0.625 GB/s) | |
| USB 3.1 (10 Gbit/s) | 10.0 Gbit/s (1.25 GB/s) | |
| USB 3.2 Gen2×2 (20 Gbit/s) | 20.0 Gbit/s (2.50 GB/s) | |
| USB 4 (40 Gbit/s) | 40.0 Gbit/s (5.00 GB/s) | |
| Thunderbolt | Thunderbolt 3 | 40.0 Gbit/s (5.00 GB/s) |
| Thunderbolt 4 | 40.0 Gbit/s (5.00 GB/s) | |
| イーサネット | Cat5e | 1.0 Gbit/s (125 MB/s) |
| Cat6 | 1.0 Gbit/s (125 MB/s) | |
| Cat6a / Cat7 | 10.0 Gbit/s (1.25 GB/s) | |
| Cat8 | 25.0 / 40.0 Gbit/s (3.125 / 5.00 GB/s) | |
| Fibre Channel (SAN) | 16 Gbit/s | 16.0 Gbit/s (2.00 GB/s) |
| 32 Gbit/s | 32.0 Gbit/s (4.00 GB/s) | |
| InfiniBand | HDR 200 Gbit/s | 200 Gbit/s (25 GB/s) |
| Cellular (WAN) | LTE Cat 4 (150 Mbit/s) | 0.15 Gbit/s (18.75 MB/s) |
| 5G NR (理論値) | 20.0 Gbit/s (2.50 GB/s) | |
| Wi-Fi | 802.11n (Wi-Fi 4) | 0.60 Gbit/s (75 MB/s) |
| 802.11ac (Wi-Fi 5) | 1.30 Gbit/s (162.5 MB/s) | |
| 802.11ax (Wi-Fi 6) | 9.60 Gbit/s (1.20 GB/s) | |
| 802.11be (Wi-Fi 7) | 46.0 Gbit/s (5.75 GB/s) |
これで、オンプレミスサーバー/クラウドを含む多様なストレージ媒体と、各種通信インターフェースの性能・コスト比較が一望できます。ご要件に応じて最適な組み合わせをご検討ください。
4. 導入事例
事例 1:中規模企業の部門別ファイルサーバー(NAS RAID 5 × 10 GbE)
中規模メーカーの設計部門が使う 100 TB 級の共有ストレージとして、4 台 RAID 5 NAS(転送 0.65 GB/s、コスト 2 ,805 円/TB)+Cat6a 10 GbE を選定した。
導入期間は要件定義 2 週 → 機器調達 3 週 → 設置・データ移行 3 週の計 2 か月。
導入費用は NAS 本体・HDD × 12・UPS を含め約 350 万円(ストレージ 28 万 + 筐体/ネットワーク 210 万 + 保守初年度 110 万)。
担当者の作業は ① フォルダ権限設計と AD 連携、② VLAN/QoS 最適化、③ 旧サーバーからの Robocopy 検証移行、④ 障害復旧手順書作成。
経営者視点では「人時コスト削減=設計図面検索 30 秒短縮で年 200 時間削減」「予備ディスク常備により停止リスク 1/5」と投資回収 18 か月を試算。減価償却 5 年で月額 6 万円とクラウド比較しても優位性を確保した。
事例 2:金融系メインフレームのバックアップ基盤(LTO-9 × 32 Gb Fibre Channel)
24 × 365 で稼働する勘定系メインフレーム 500 TB を LTO-9 ライブラリ(0.40 GB/s、675 円/TB)+32 Gb FC で長期保管。
導入期間は プロジェクト立ち上げ 1 か月 → 機材ラック増設・FC 配線 1 か月 → 検証/本番切替 1 か月 の 3 か月。
導入費用は ライブラリ 800 万円、メディア 34 万円、FC‐HBA 120 万円、運用ソフト 200 万円、計約 1,200 万円。
担当者の作業は ① ジョブログを解析し 4 時間ごとの増分/週次フルのスケジューリング、② FC ゾーニングとマルチパス設定、③ DR サイトへのテープ搬送手順確立。
経営者視点では「電子帳簿保存法 10 年義務への適合」と「ランサム被害時の物理隔離回復 4 時間以内」を同時達成。月次保管コストは 3 万円弱、クラウドの 1/7。監査対応時間が 50 % 短縮し、ガバナンス強化とコスト低減を両立した。
事例 3:多拠点コラボのクラウド DaaS 用共有領域(AWS S3 Standard × Wi-Fi 6/5G)
デザイン事務所 5 拠点がリモートワークで扱う 50 TB のアセットを AWS S3 Standard(3.125 GB/s、3,450 円/TB/月) に集約。
導入期間は PoC 1 週 → IAM/バケット設計 + CloudFront 構築 2 週 → クライアント設定 1 週 の 1 か月。
導入費用は 移行ツール・通信増強を含め初期 80 万円、月額 17 万円。
担当者の作業は ① バケットをプロジェクト単位で分割しライフサイクルルール策定、② 5 G & Wi-Fi 6 ルータ刷新、③ SSO 連携と MFA 徹底、④ CloudWatch/Cost Explorer で運用 KPI を可視化。
経営者視点では「拠点家賃圧縮 1,000 万円/年」と「高速レビューで納期短縮 15 %」を意識。従量課金ゆえ繁忙期のスケールアップが即日可能で、設備投資を抑えつつ機動力を得た。
事例 4:AI 解析高速化の HPC クラスタ(NVMe Gen4 × InfiniBand HDR 200 G)
製薬スタートアップが分子動力学シミュレーション用に 1 PB を NVMe PCIe Gen4 × 4 SSD(7.3 GB/s、14,250 円/TB)+InfiniBand 200 Gbps で構成。
導入期間は GPU ノード調達 4 週 → ストレージファブリック構築 2 週 → MPI/Slurm チューニング 2 週 の 2 か月。
導入費用は NVMe SSD 1 .4 億円、IB スイッチ&HCA 5 ,000 万円、計 1 .9 億円。
担当者の作業は ① 分散ファイルシステム BeeGFS のメタ/データ役割設計、② RDMA パラメータ最適化で IOPS を 4 倍に高速化、③ Ansible によるノード自動プロビジョニング、④ コンテナ実行環境 Singularity を整備。
経営者視点では「候補化合物探索が 6 日→1 日に短縮し、年間 3 プロジェクト追加可能」という Time-to-Market の劇的短縮が決め手。VC への説得材料として ROI 2 年以内・IRR 43 % を提示した。
まとめ
4 事例は コスト最小化/性能最適化/リスク低減/速度最大化 という異なる優先軸から、表のスペックを基に最適解を導いた。オンプレ NAS は 「身の丈に合った共有基盤」を短期で実装、テープは 法規制とサイバーリスクの両面をカバー、クラウドは 初期投資を抑えて事業機動力を高め、NVMe+InfiniBand は 計算資源とデータのボトルネックを解消して競争優位を生む。いずれも「転送速度 × 総コスト」のバランスと、導入後の運用負荷・収益インパクトを数値で示すことで、経営層の意思決定を加速できた。表の比較指標を活用し、自社の成長ステージとユースケースに合わせたストレージ戦略を描くことが、成功の鍵となります、導入前・導入過程で心配や確認したい場合、メンテナンス・保守の切り替え等のご相談なども含めて当社にご相談を頂ければあらゆるサポートを承ります。




